ウクレレで『ローG(LowG)チューニング』っていう言葉を聞いたんだけど、どういう事なのかな?
普通のウクレレとどう違うのかな?
4弦のG音を、1オクターブ低いG音にするチューニングの事を『ローGチューニング』と言います。
4弦のG線を、1オクターブ低いLow-G線に張り替えると、Low-Gチューニングになります。
ALOHA 🌺 レレラボのSUMIです。
なんだか『Low-G(ロージー)』って聞いたら試してみたくなる気もするけど、どうすればいいのかな?どういう良い事が起きるのかな?今回はローGチューニングとレギュラーチューニングの違いや、その使い分け方についてご一緒に見ていきましょう。
Low-Gはレギュラーチューニングとどう違うの?
普通のウクレレは、構えて上からポロロ〜ンと弾きおろすと、4弦から順にGCEA(ソドミラ)となります。
ソドミラ〜=はなこさ〜ん
と覚えている方もいるかもしれません。
これがウクレレの標準的なチューニング(調弦)なので、このチューニングのことをレギュラーチューニングまたはスタンダードチューニングと呼びます。
一方のレギュラーチューニングに対し、4弦のG音を、1オクターブ低いG音にするチューニングを『Low-G(ロージー)チューニング』と言います。
Low-Gチューニングのウクレレを、構えて上からポロロ〜ンと弾きおろすと、音名は同じGCEA(ソドミラ)となりますが、1オクターブ低いG(ソ)から鳴り始まるので、
ソドミラ〜=のぼるく〜ん
という具合に雰囲気が変わります。
どうすればLow-Gチューニングになるの?
Low-Gチューニングにしたい場合は、ウクレレ本体を買い変える必要はなく、4弦のG線を、1オクターブ低いLow-G線に張り替えます。
Low-G弦のみで購入した場合は、4弦だけ交換すれば良いですし、Low-Gセット弦を購入した場合は、4本まとめて交換する方が、音のバランスが取れて良いでしょう。
材質は、ギター弦のようにスチールを巻いた巻き弦(ワウンド弦)と、普通のウクレレ弦として使われているナイロンやフロロカーボンなど樹脂系の弦があります。
巻き弦を使うと、4弦だけサスティン(残響音)が相当長くなるので、ベース音を活かしたい演奏をする時は良いかもしれませんが、歌伴奏などでジャカジャカ弾く場合は、向いていません。
また、樹脂系の弦の方が、今までのウクレレ弦と同じ感覚で、楽に押えて弾くことができます。
Low-Gを使うときって、どんな時?
どんな時にLow-Gを使うのか、例を挙げてみます。
ウクレレソロで音域を広げたいとき
レギュラーチューニングだと、3弦開放のCが1番低い音になります。これは、ピアノでいうとちょうど中央のドにあたります。
Low-Gチューニングにすると、4弦が1オクターブ下がるので、1番低い音は4弦開放のLow-Gになります。これは、先ほどのピアノの中央のドよりも低い(左側の)ソにあたります。
Low-Gにすることにより、ウクレレソロ(単音)で弾けるメロディーの音域が広がることになります。
ベース音(低い響き)が欲しいとき
ジャカジャカとストラミングしてみると、Low-Gチューニングとレギュラーチューニングでは、全体の音の響きも変わってきます。
低い響きが好きな方は、Low-Gチューニングを選ばれる場合があります。
実際はみんなどうしてる?
- ウクレレソロのお教室によっては「みんなLow-Gにしてね」と揃えて練習している。
- ミュージシャンによってはLow-Gを好む人もいる。
- 同じミュージシャンでも時期によってLow-Gを好んで使う時がある。
- 曲(の音域)によってLow-Gチューニングとレギュラーチューニングを使い分けている。
ウクレレのスタンダードはレギュラーチューニング
ここまで、ウクレレをLow-Gチューニングにする方法や使い分け方を見てきましたが、特にこだわりがなければ、普段通りのレギュラーチューニングで十分に楽しめます。
ウクレレならではの高らかな響きは、レギュラーチューニングならではのものですし、サスティンが揃っていてリズムも歯切れよく刻むことが出来ます。
私はといえば、以前習っていたウクレレソロの先生がLow-Gで教えてくださる先生だったので、レッスンで使う1本はLow-Gにしていました。今でもたま〜にLow-Gで練習する時があるので、1本だけLow-Gチューンングのウクレレを置いています。
みなさんも、気になるならLow-Gを試してみても良いですし、ウクレレ本来のレギュラーチューニングを弾き続けても良いと思います。ウクレレは待っていてくれる楽器なので、ゆるりと楽しんで行きましょう。
以上、『【ウクレレLow-G】レギュラーチューニングと使い分けよう』でした。
MAHALO 🌴 A Hui Hou