フラガールでも出来るSDGs【ヘアドネーション】をしてみた

フラとハワイとウクレレと

※この記事には一部PRが含まれます。

わたしフラダンスをしてるから、なんとなく髪を長く伸ばしてるんだけど、切っても良いのかしら?
どうせ切るのなら、ヘアドネーションをしてみたいんだけど。

ALOHA 🌺 レレラボのSUMIです。

フラガールのイメージといえば…”長い髪の女の子”を思い描く方、多いのではないでしょうか。

そして、フラをやっている人たちも、そのイメージからなんとなく髪を伸ばし続けている方、結構多いのではないでしょうか。

でも、もし髪の毛を切っても良いのなら…更に、その切った髪の毛が他の誰かの役に立つのなら…「ヘアドーネーション」という選択肢を選ぶのも、よいかもしれません。

この度わたくし、前々から興味はあったものの、これまで未経験であった「ヘアドーネーション」を体験してみました。

今回は、「フラと長い髪の関係」、「ヘアドネーションとSDGsの関係」を確認してから、私の「ヘアドネーション体験」をリポートしたいと思います。

スポンサーリンク

フラガールの髪はどうして長いの?切ったらダメなの?

フラダンサーの髪の毛は、どうして長いのでしょうか。

髪の毛にはマナ(神秘的な力)が宿っている」という考え方が、ハワイアンにはあります。

そのために髪の毛は切らない、という人もいるそうです。

ハワイ・アロハ・アカデミー主宰のカラニ・ポオマイヘアラニ(Kalani Poʻomaihealani)先生によると、

私個人としては、ハワイのダンサーのように見せるためには、日本人も腰まで髪を伸ばすのがベターだと思う。

フラレアNo.67 P.138「教えて!カラニ先生」より

ということです。

また、ハワイのハーラウ(フラ教室)では、髪の毛を切る時は、クムフラ(フラの先生)の許可を得ないといけない、という話を聞いた事があります。

カラニ先生も、

フラを踊るときのヘアスタイルをどうするか、というのはクムの判断。フラはクムの作品でもあるからね。どうすればいいか迷ったら、あなたのクムや先生に相談してみて。

フラレアNo.67 P.138「教えて!カラニ先生」より

とおっしゃっています。

仕事柄や髪質的に、長く伸ばせないフラダンサーは、クムに相談して、ホイケ(発表会)やコンペで踊る時にウィッグを使うこともありでしょう、とのことです。

長い髪をせっかく切るならヘアドネーションでSDGs

フラはハワイ固有の文化だから、リスペクトをもって、できるだけハワイのスタイルに近づけてほしい、というのがカラニ先生からのお話でした。

さて一方、ハワイにはリスペクトを持ちながらも、健康のためにフラを踊って、なんとなく髪の毛を伸ばし続けてきた、という日本のフラガールも多くいると思います。

そんな方々は、「そろそろ髪の毛を切ろうかな」と考える時があるでしょう。

その時、どうせせっかく切るのなら、ただ切るのではなく、ヘアドネーションという形で、切った髪の毛を寄付してみたい、と思ったことはありませんか。

ヘアドネーションをすれば、昨今テレビなどメディアでも盛んに取り上げられている「SDGs(エスディージーズ)」に、私たちも取り組みことが出来るんです。

ここで突然出てきた「SDGs」ですが、これはSustainable Development goals(=持続可能な開発目標)の略で、2015年に国連サミットで採択されました。

この「SDGs」は、世界中の国と人々が人種や思想を超えて、よりよい未来にしていこうという世界全体のの取り組みで、2030年までに達成すべき17の目標があります。

SDGs17の目標

1.貧困をなくそう
2.飢餓をゼロに
3.すべての人に健康と福祉を
4.質の高い教育をみんなに
5.ジェンダー平等を実現しよう
6.安全な水とトイレを世界中に
7.エネルギーをみんなにそしてクリーンに
8.働きがいも経済成長も
9.産業と技術革新の基盤を作ろう
10.人や国の不平等をなくそう
11.住み続けられるまちづくりを
12.つくる責任つかう責任
13.気候変動に具体的な対策を
14.海の豊かさを守ろう
15.陸の豊かさも守ろう
16.平和と公正をすべての人に
17.パートナーシップで目標を達成しよう

参考文献:SALUS6月号2021/東急株式会社、未来を変える目標SDGsアイデアブック/紀伊国屋書店

立場によってアプローチの仕方は異なりますが、個人でも取り組めるのは、フードロスを減らしたり、消費行動を見直したりする「生活改革」だということです。

そして、「寄付」の行為に当たる「ヘアドネーション」も、このSDGsへの取り組みの一つとして考えることができるそうです。

自分に出来ることを、楽しんで実践できれば、それがSDGsにつながる。

そんな思いで、長い髪をバッサリ切ってみるのも、気持ちが良いものかもしれません。

【ヘアドネーション】してみた体験記

ここからは、私がこの度ヘアドネーションをしてみた体験を、リポートして行きます。

まずは、どうやってヘアドネーションをしたらよいのか、調べるところからはじまりました。

髪の毛の寄付を受け付けてくれる団体はいくつかあるようなのですが、今回はSALUS6月号2021(東急株式会社発行)の特集「今日からはじめるSDGs」の方に掲載されていた、Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック)の方に、ドネーションヘアを送ることにしました。

これから私もやってみよう!という方は、寄付できる髪の毛の条件や、送る際の注意事項などがそれぞれの受付団体によって異なりますので、必ず該当のホームページなどをご確認の上、ヘアドネーションしてみてください。

参照:Japan Hair Donation & Charity公式サイト

ドネーションカットできる美容院を探す

寄付する髪の毛は、自分で切ってから送ってもよいそうですが、小束に分けてゴムで縛って…など、いくつかの注意事項があります。

さらに寄付する髪の毛を切り取った後に、ご自分のヘアスタイルを整える必要もあることから、お店で切ってもらう方が楽だと考えます。

予め注意事項を理解してくれている「賛同サロン」なら、安心してお願いできるので、各団体HPに掲載されている「賛同サロン」の中から、ご自分が行けそうな美容院を選びます。

予約する際には、「ヘアドネーション用カット」であることを確認しておくと、当日のカットがスムーズに行われるでしょう。

私は、Japan Hair Donation & Charity(ジャーダック)の賛同サロンの中から、全国にある約250店舗の全店舗で、ドネーションカットを実施している美容室HAIR & MAKE EARTHさんの方で、ドネーションカットをしていただくことにしました。

美容院に髪を切りに行く

さて、今まで長~くのばしていた髪の毛を、とうとう切る日がやってきました。

すこしソワソワしながら、予約していた日時に美容院に足を踏み入れました。

そこのお店は初めてでしたが、美容室の方全員が、私を暖かく迎えて下さいました。

JHD&C(ジャーダック)のホームページにあった通りの切り方で、髪の毛をゴムで小束に分けて、手慣れた手つきでバッサリと切ってくださいました。

美容師さんの方から「写真撮っておきますか?」と声もかけて頂き、「切る前記念写真」も撮って頂きました。

大事に伸ばしていた髪の毛を切った後は、普通の美容院のカットと同じ流れになります。

シャンプー台に行きシャンプーして頂き、希望のスタイルをお伝えして、カット&ブローして終了です。

最後のお会計時に、ドネーションカットした髪の毛を受け取って、お店を後にしました。

ヘアドネーション団体へ髪の毛を送付する

自分の頭からは長い髪の毛がなくなり、身軽になり、すがすがしい気分になりましたが、最後にきちんと髪の毛を送り届けなければなりません。

受付団体のホームページの指示に従い、ドネーションする髪の毛に、必要書類を添えて、送付します。

JHD&C(ジャーダック)へ送る場合は、髪の毛の他に、ドナーシート(任意)と返信用封筒(受領証が欲しい人)を同封して、推奨されている追跡機能のついた方法(今回はレターパックライト)で送ります。

受領証を頂けるまでには、早くとも1か月以上はかかるそうなので、そこは気長に待ちましょう。

詳しいドネーションヘアの送り方はコチラ(JHD&C公式サイト)

【追記】後日、シール型の受領証を頂きました。

ヘアドネーションを終えて考えたこと

ヘアドネーション出来る髪の毛の長さは、メディカル・ウィッグに使用する毛髪の長さである「31cm以上」だそうです。

一つのウィッグを作るのには、何十人分ものドネーションヘアを集めないといけないし、それを加工する人たちの手間とか、どうなんだろう…と考えだすと、様々な意見も出てくるかもしれません。

でも、困っている人の役に少しでも立てて、それを受け入れてサポートしてくださる団体がある限り、ヘアドネーションしてみて良かった、と思うのでありました。

ちなみに、提出した髪の毛に含まれる、31cm未満の髪の毛は、シャンプー・トリートメント・カラー剤の開発用の評価毛として、また美容師さんの練習用カットマネキンの素材として利用されるそうです。

私のカットを担当してくださった美容師さんも、
「人工毛のカットマネキンは安いけど切りにくい。本当の髪の毛のカットマネキンは高いけど切りやすくて練習になる。」
「髪の毛も普通に切れば、ただのゴミ。寄付してくれるのは有難い。」
とおっしゃっていました。

ずーっと伸ばしていた髪を、バッサリと切るのは、なかなか勇気がいりましたが、それ以上の爽やかな風が、心いっぱいに吹きました。

ヘアドネーションには興味がありつつも、なんとなく髪の毛を伸ばし続けている、なんていうフラガールの皆さんは、ぜひ参考にしていただければと思います。

以上、『フラガールでも出来るSDGs【ヘアドネーション】をしてみた』でした。

MAHALO 🌴 A Hui Hou

この記事を書いた人
SUMI

Hawaiian Music & Craft をこよなく愛する ウクレレブロガー♪
フラとハワイとウクレレと~たくさん皆さんとシェア♪
ハワイアンウクレレ教室を世田谷区で開催中♪
ウクレレ楽譜をダウンロードで配信中♪

\ Follow me /
フラとハワイとウクレレと
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました