今日は、ウクレレに使われている弦について、お話したいと思います。
ウクレレの弦っていつ替えるの?
ウクレレを購入する時に弦は張られていますので、しばらく慣れるまではそのまま使っていて良いでしょう。
替えるタイミングは人それぞれで、プロはしょっちゅう替えますが、普通は大体1年くらいが交換の目安と言われています。
弦とフレット(指板に打ち込まれた金属棒)の接触部分が磨耗してきたら、取り替え時です。
取り替え時でなくても、弦には色々な種類があり、材質や太さやも異なるので、ご自分の好みを探求すべく、いろいろ試してみるのも楽しいものです。
ウクレレと弦の組合せ次第で、音色が変わります。
ウクレレ弦の種類
今日では沢山の種類のウクレレ弦がありますが、おもに次の材質が使われています。
- ナイロン
- フロロカーボン
- ナイルガット
それぞれの材質毎に、各メーカー様々な種類のウクレレ弦を販売しています。
それでは材質毎に、見ていきましょう。
ナイロン弦
元々ウクレレ弦といえば、ナイロンがメインでした。
各メーカーで色や太さを変えて商品が展開されており、同じナイロンでも、弾くときの指触りや音が違います。
ghs(ジー・エイチ・エス)
音の精度が高く、サスティンが効いた標準的な弦です。ブラックナイロンを使用しています。
現在はghsから、クリアナイロンや、フロロカーボンのウクレレ弦も出ています。
KAMAKA(カマカ)
ハワイの一流ウクレレメーカーの弦です。こちらもブラックナイロンを使用しています。
ナイロン弦は、ウクレレに張ってから音が安定するまで延び続けます。音が安定するまで頻繁にチューニングをしながら使用されることをオススメします。
フロロカーボン弦
あるウクレレプレーヤーが、どれがウクレレの弦として1番適しているか、色々と試したところ、釣り糸にたどり着いた、という話を聞いたことがあります。
そう、フロロカーボンはポリフッ化ビニリデン樹脂で、釣り糸としても使われている材料です。
フロロカーボン弦は、延びにくいので、ウクレレに張ってから早く音が安定します。
また、ナイロン弦よりも吸水性が低いので、湿気による悪影響を受けにくくなります。
さすが釣り糸に使われているだけのことはあります。
今日では多くの種類のフロロカーボン弦が販売されています。
Worth(ワース)
Worthのフロロカーボン弦だけでも、様々な太さ(ゲージ)や色での商品展開があります。
軽く弾きたい方には「light」がありますし、lowGで弾きたい方には、4弦が1オクターブ低いGに調弦できる「lowGセット」もあります。
ORCAS(オルカス)
指で弾いた時の張り・柔らかさ(テンション感)が他のフロロカーボン弦よりソフトで、私もよく使っています。
フロロカーボンなので、前記Worth同様、耐久性・安定性に優れています。こちらも、 軽く弾きたい方のための「light」や、 lowGに調弦できる 「lowGセット」があります。
ナイルガット弦
元々ガットとは、羊の腸を弦の素材としたもので、バイオリンやチェロにも使われる高級素材ですが、湿気に弱くデリケートな素材です。
そのガット弦のような音色をもちながら、耐久性や安定性を実現したのが、イタリア・Aquila(アクイーラ)社のナイルガット弦です。
人工ガット弦というところでしょうか。
Aquila(アクイーラ)
乳白色のカラーと、キラリとしたシャープな音色はウクレレにもピッタリで、大変人気の高い弦です。
現在、販売時に張られているウクレレ弦に、この乳白色のAquila(アクイーラ)弦が張られているウクレレを多く見かけます。
他の材質に比べると、テンションは高めなので、しっかりガッツリ弾きたい方にはオススメの弦です。
ちなみに、ナイルガット弦を更に改良したスーパーナイルガット弦もあります。美しいパールのように滑らかに研磨され、従来のナイルガットより伸縮が少なく弦の安定が早いそうです。
いろいろなウクレレ弦を試して楽しみましょう
ウクレレを購入してしばらく経って、もう1台欲しいなーと思ったら、ウクレレ購入の前に、弦の交換をしてみてください。
今までのウクレレが生まれ変わったかのように、違う表情(音色)を見せてくれます。
弦の交換は、楽器屋さんで交換してもらっても良いですし、教則本を見ながらご自分で交換してみても良いでしょう。
ウクレレ弦は、様々な材質・太さがあるほか、ウクレレのサイズ毎にもセットが異なりますので、分からない場合は近所の楽器屋さんで、店員さんと相談しながら選んでみてください。
皆さまのウクレレ弦選びの参考となれば、幸いです。
MAHALO 🌴 A Hui Hou