
『aug』というコードは、ほとんど出てくることがないけど、どんなものか一応知っておきたいな。

オーグメント・コードは4種類しかなくて、ウクレレではイナズマのような形のコードフォームになるのよ。
ALOHA 🌺 レレラボのSUMIです。
あまり出て来ることのないオーグメント・コードですが、折角の機会なのでどんなものか調べてみました。さあご一緒に、見て行きましょう。
オーグメント・コードってどんなコード?
オーグメント・コードは、3声(3音)から成るコードで、4種類あるトライアド(三声和音)のうちの一つです。
オーグメント・トライアド(増三声和音)とも言います。
4種類のトライアドの中でも、1番の基本になるメジャー・トライアド(メジャー・コード)の5度を半音上げると、オーグメント・トライアドになります。
C(ドミソ)→5度のソを半音上げる→Caug(ドミソ♯)

元になるメジャー・トライアド(メジャー・コード)については、こちらの記事をご参照ください。
『aug』のウクレレ・コードフォームはイナズマ型
ウクレレにおける、augコードの基本フォームは、“イナズマ型”です。

実際は開放弦も利用すると、次の4種類のフォームに分かれます。
○組:Caug=Eaug=A♭aug(G♯aug)

△組:C♯aug(D♭aug)=Faug=Aaug

□組:Daug=G♭aug(F♯aug)=B♭aug(A♯aug)

X組:E♭aug(D♯aug)=Gaug=Baug

それぞれの右側に全ての弦を押さえるハイコードを載せました。
ハイコードのコードフォームは、フレット番号がずれて行くだけで、全て“イナズマ型”となります。
augコードは、ぐるぐる回って4種類しかない
コードフォームが4種類であったように、augコードの構成音も4種類しかありません。
なぜかと言うと、augコードをずらして行くと、また同じ構成音を持つルート(根音)違いのaugコードが、巡ってくるからです。
オーグメント・コードは、先程と違う言い方をすると、長3度(半音4個分)ずつを重ねた三声の和音となります。
1オクターブ内の半音12個が、半音4個でちょうど3分割できるため、4音以上重ねてもまた同じ音が出てきます。
C | C♯(D♭) | D | E♭(D♯) | E | F | G♭(F♯) | G | A♭(G♯) | A | B♭(A♯) | B |
○ | △ | □ | X | ○ | △ | □ | X | ○ | △ | □ | X |
○組:Caug=Eaug=A♭aug(G♯aug)
△組:C♯aug(D♭aug)=Faug=Aaug
□組:Daug=G♭aug(F♯aug)=B♭aug(A♯aug)
X組:E♭aug(D♯aug)=Gaug=Baug
このように組に分けると、○△□Xの4つのグループができ、それぞれルート(根音)違いのオーグメント・コードが3つできます。同じグループ内の3つのコードの構成音は全て同じです。
このようなコード音の構成は、dimコードのそれとよく似ています。
最後は細かい話になってしまい、分かりにくかったかもしれませんが、スッキリ整理すると、
• オーグメント・コードは、メジャー・コードの5度を半音上げるだけ
• augコードの基本フォームは、“イナズマ型”
この2点となります。
あまり出てくることのないaugコードですが、頭の片隅にでも入れておくと、知っているコードの引き出しが増える感じがして、嬉しいですね。
以上、『【augコード】オーグメントはイナズマ型の三声和音【ウクレレ】』でした。
MAHALO 🌴 A Hui Hou
参考文献
コードやキーに関するまとめ記事はこちら